GIGAスクール構想と子どもの目

令和3年4月から高槻市でも、GIGAスクール構想が始まりました。1人1台のタブレット端末と校内ネットワーク整備が行われ、市内の小学校や中学校の子どもたちは、タブレット端末を持ち、学習アプリなどを使って勉強をしています。日本眼科医会は、GIGAスクール構想にあわせて、目の健康啓発マンガ『ギガっこ デジたん！』を令和3年3月に公開しました。同年9月には文部科学省から全国の教育委員会に向けて、啓発資料として『ギガっこ デジたん！』が周知されました。

子どもの目・啓発コンテンツについて

『ギガっこ デジたん！』は、楽しいキャラクターたちが、毎日タブレット端末を使う子どもたちのために、わかりやすく目の健康について教えてくれるマンガのお話です。このマンガには、子どもたちの目の健康、特に近視の発症や進行についての注意点が描かれています。

• ①デジタル端末の画面と目の距離は30㎝以上で。
• ②姿勢正しく、天井の照明の映り込みなどをなくすため、画面の角度の調整を。
• ③30分画面を見たら1回は、視線を外し、20秒以上遠くを見て目を休めます。
• ④屋外活動を積極的に。教室で勉強したあとは太陽の光のもとでのびのびと。

近視が進む環境的な原因として、「読書、読み書きなどの教育」が知られています。これは『近見作業』にあたり、デジタル端末の操作も似たような作業と言えます。目に負担をかけず近視の進行を抑える効果があるのは、「1日2時間程度 の屋外活動」です。日焼け止めや帽子などの紫外線対策と熱中症対策のうえ、日陰でもかまわないので、学校での休憩時間も含めて、積極的に外に出ることを考えましょう。オンライン学習も始まっています。学校での注意点①～④は、各家庭での目の健康を守るルールにもなります。スマートフォンや家のタブレット端末の扱いかたも含めて、「家庭のルール」を家族でお話ししてみてはいかがでしょう。まずは『ギガっこ デジたん！』をご覧ください。